伝統と「可能性を拡張する」 ―徳島の阿波おどりとキャラクターたち―
阿波おどりと出会うまで
「徳島おどりフェスタ2025」のサンリオスペシャルパレードで企画チームが目指したのは、サンリオエンターテイメントが作り上げてきた世界観と、400年以上の歴史を持つ徳島の阿波おどりを「並べる」ことではなく、ひとつの物語として「重ねる」こと。
ピューロランドやハーモニーランドで親しまれているポップなダンスミュージック。
そのリズムに、阿波おどりの男踊り・女踊りの動きを重ね、キャラクターたちが踊る瞬間。
異なる魅力が重なり合うことで生まれる躍動感と一体感をつくり出すことに、企画チームは力を注ぎました。
「かわいい」と「伝統」が重なり合う瞬間をつくることが、今回の挑戦の出発点でした。
地域とともに作り上げていく
今回の挑戦において最も大切にしたのは、「外からコンテンツを持ち込む」のではなく、「地域と一緒に育てる」という姿勢。
この取り組みのきっかけとなったのは、徳島県がアフターコロナにおける県外からの観光客誘致と地域周遊の促進を目的に、2024年秋から開始したイベント「徳島おどりフェスタ」でした。
「最も試行錯誤を重ねたのは、キャラクターたちのパレードの中に阿波おどりの要素をどのように自然に溶け込ませるかという点でした。
阿波おどりの音楽の中から、パレードの雰囲気と調和する部分を選び出し、キャラクターたちのポップなメドレー楽曲の中へ組み込むことで、新しいリズムの流れを生み出しました。
またキャラクターたちの個性を活かしながら、阿波おどりへの敬意を大切に表現することを意識しました。」
(企画担当者)
地域の文化に寄り添いながら、一緒に形にしていく。
その積み重ねが、今回のパレードの形を作っていきました。
文化的な場所へ広がる
2025年11月1日・2日の両日、徳島市・新町橋通り周辺には数万人が来場しました。
普段はピューロランドやハーモニーランドで活躍するキャラクターたちが、国の重要無形民俗文化財でもある阿波おどりの舞台へ。
それは「かわいい」が文化的な空間へ踏み出した瞬間でもありました。
今回の挑戦は、エンターテイメントと伝統文化の共存にとどまりません。
様々な場所で暮らす、様々な人とつながる。
その可能性をかたちにする取り組みとして、これからも地域とともに新しいエンターテイメントの可能性を広げていきます。
※本記事は2026年3月時点の内容です。